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学会の沿革

学会のこれまで、そしてこれから。
わが国において、昔話・伝説・神話・語り物・民謡・諺などの口承文芸に関する近代的研究は、すぐれた先達の業績に導かれて、ほぼ1世紀になろうとしている。とりわけ、第2次世界大戦後は口承文芸の調査・研究にめざましいものがあり、その豊富な資料の蓄積は内外の諸学者に注目されるところとなりつつある。
それにもかかわらず全国学会はいまだ存在せず、口承文芸の学術研究体制は極限すれば萌芽期を脱していない。したがって、資料の収集・整理・分類はもちろんその研究に全国の総力を結集する協力体制が堅められなければならないことを痛感する。
この協力体制は、わが国における口承文芸研究を促進するのみならず、世界における斯学の発展に寄与するものと確信する。
ここに広く口承文芸諸般の研究者およびこれに関心を寄せる人々による全国組織の日本口承文芸学会を設立する運びとなった。本学会の発足と発展のために多数の方々の御賛同と御支持を願う次第である。
右のよびかけのもとに日本口承文芸学会は昭和52年5月に創立されました。あしかけ27年を迎え、さらに口承文芸の研究体制を固め発展させるために、より多くの方々のご参加を願ってやみません。
(2005.6改訂)
2005/6/1 掲載 :