2021年〜
『口承文芸研究』2021年(第44号)〜
2021年3月(第44号)
【巻頭言】
【緊急特集 新型コロナウイルス流行と口承文芸研究】
- 緊急特集「新型コロナウイルス流行と口承文芸研究」に当たって 根岸 英之
- 感染症流行下で開催された初のウェブ大会 間宮 史子
- 「非日常」から「日常」へ ― 研究例会の実施をめぐって―
中村 とも子・大島 廣志・繁原 央・山田 栄克 - 「コロナ禍」を「福」に転じるための覚書 ―『伝え』六七号から見えてくるもの― 佐藤 優
- アマビエ考 ―コロナ禍のなかの流行神― 伊藤 龍平
- 栃木にみるコロナ禍の覚書 永島 大輝
- コロナ禍伝承の可能性 ―コトバ・フレーズ・ハナシの発生をめぐって―
米屋 陽一 - 千葉県市川市の〈病疫伝承〉と二〇二〇年の伝承動態 根岸 英之
- 疫病をはやらせに来る「一つ目小僧」への対処法 入江 英弥
- 樺太アイヌの流行病に関する伝承 阪口 諒
- 韓国の巫歌「ソンニムクッ」
―天然痘の神をまつる儀礼/別神クッ・江陵端午クッ― 邊 恩田 - カランチン期ロシアのフォークロアより 熊野谷 葉子
- 疫病と口承文芸 ―イギリスの事例から― 美濃部 京子
【論文】
- もう一つの虫追い ―福岡県久留米市城島町の平家伝説― 内藤 浩誉
- 毛越寺延年における深草少将伝説成立とその独自性 篠原 順子
- 東日本地域の寺院における八百比丘尼縁起の成立について 冨樫 晃
- 松尾芭蕉の句碑と語られる伝承 ― 江戸時代建立の句碑を基にして― 玉水 洋匡
- 国指定天然記念物における伝承を有する植物の実態 山川 志典
- 『おもろさうし』の「声」―「詞書き」から捉える祭儀の段階― 澤井 真代
- 北東アジア諸民族の霊魂観 ―魂の不滅と全身骨からの蘇生― 于 暁飛
- 「かちかち山」の国際比較 ― モティーフと文化の共通性― 川村 直人
- 現代における人形の怪異伝承の研究 鳴海 あかり
- 口裂け女は話されたか ―「俗信」と「説話」― 伊藤 龍平
- 説経の語問う力 ― 本地語りの意味とその消滅について― 内藤 久義
- 「創作アイヌ伝説」の作成過程 ―「シトナイ伝説」の事例― 日辻 よう子
【第七七回研究例会 野村純一論 ―その研究手法と業績―】
【書評・新刊紹介】
2022年3月(第45号) ※発行より3年以内のため目次のみ掲載
【第四五回大会公開講演】
- 出雲神話の女神たち 三浦 佑之
- 妖精メリュジーヌとケルトの大女神
―インド=ヨーロッパ神話の視点から― 渡邉 浩司
【第四五回大会シンポジウム 神話と昔話― 女性神をめぐって―】
- シンポジウムの趣旨および報告 間宮 史子
- アイヌの火神はなぜ老婆なのか 北原 モコットゥナㇱ
- 中央ユーラシアの女神・女戦士 坂井 弘紀
【第七八回研究例会 中近東・韓国・日本における子どもに手渡す物語】
- 中東における子どもの本の世界
― サウジアラビアを中心に― 片桐 早織 - 近代韓国児童文学の開拓者・方定煥と現代韓国絵本の開拓者・柳在守の共通点
―韓国の児童図書出版における個の尊厳とアイデンティティ― 大竹 聖美 - 日本における子どもに手渡す物語 大島 廣志
【第七九回研究例会 東日本と西日本の西行伝承】
- 西行伝承の東と西
―「西行と熱田宮」「西行と亀」「西行のはね糞」「いちご問答」をめぐって― 松本 孝三 - 東日本と西日本の西行伝承
― 東北地方の西行伝承「阿漕」と「泡子」の話をめぐって― 小堀 光夫
【論文】
- 「学校の怪談」の記憶とそのリアリティー
―「先生が教えてくれた話」をめぐって― 佐藤 喜久一郎 - 中国における子どもの悪口唄の特徴と機能に関する人間学的考察 肖 塵嫣
- 坪田譲治の「タニシ」 藤井 倫明
- モノの周囲を廻ると不思議な現象が起こる伝承と体験譚
― 雄蛇ヶ池の事例を中心に― 鈴木 麻位子 - 松尾芭蕉別伝句の在地伝承化と句碑建立
―現存する芭蕉別伝句句碑を基にして― 玉水 洋匡 - 若狭小浜の寺社における経済活動としての八百比丘尼伝説の利用
―小浜発八百比丘尼伝説の各地への伝播とその影響について― 冨樫 晃 - モンゴルの口承文芸ホーリンウリゲルの語り方に関する考察 蒙古 貞夫
- 北海道アイヌ口承文芸にみる黒ギツネ神と神の印象色 安田 千夏
- ゴリラ女房とその仲間―エーバーハルト121からAT 485A へ― 廣田 龍平
【書評・新刊紹介】
- 金廣植著『韓国・朝鮮説話学の形成と展開』 石井 正己
- 【新刊紹介】
2023年3月(第46号) ※発行より3年以内のため目次のみ掲載
【論文】
- 過去の語り、「今は昔」、現在での語り 藤井 貞和
- アイヌ口頭文芸の継承における語り手と学習者の諸権利 奥田 統己
- 道産子が民俗学を学んで『ライフヒストリーレポート選』を編むまで
― 資料としての私(たち)― 菊地 暁 - 松谷みよ子『現代民話考Ⅱ軍隊』と山本七平「軍隊語」論
―資料としての私(たち)― 矢野 敬一 - 〈問い手〉の欲望としての〈口承〉
―〈資料としての私(たち)〉を自覚することからみえること― 高木 史人 - 源頼朝を巡る女性たち考
―伊豆における北条政子・八重姫・静御前の伝説― 内藤 浩誉 - 静岡県における楠木氏伝承形成の過程
―楠木正行を中心に― 廣木 双葉 - 民話「雉子のはなし」の発生と伝播 大橋 和華
- 「灰坊」と「魔法の馬」 中村 とも子
【第四六回大会公開講演】
- 萩中美枝さんとアイヌの口承文芸研究 石井 正己
- 萩中美枝さんのフィールドワーク 奥田 統己
【第八一回研究例会】
- 東日本大震災から十一年 ― 震災をめぐる現場の声と研究者― 山田 栄克
【第八〇回研究例会・シンポジウム 昔話の録音音源の保存と活用】
- 昔話録音音源の処理と発信
―青森県史における口承文芸調査資料から 小池 淳一
- 昔話音声資料の保存から活用へ 関根 綾子
-
ドイツにおける「語り」研究音声アーカイヴの形成と課題
―「日常の語りアーカイヴ」と「東欧ドイツ人民俗学研究所」を事例として
法橋 量
【第四六回大会シンポジウム 未来につなぐ口承文芸 ―いかに継承していくか?】
- シンポジウムの趣旨 本田 優子
- アイヌ口承文芸にかける想い 木村 梨乃
- アイヌ語会話を続ける理由 原田 啓介
- 南米アンデス高地における先住民言語と口承文芸のいまと未来 藤田 譲
- 口承文芸が言語復興に果たす役割 ―ハワイ語の事例より 大原 由美子
- チウコテシカオル 交差し、つながる道 北原 モコットゥナシ
【書評・新刊紹介】
- ヘルマン・バウジンガー著、河野眞訳『口承文藝の理論〈民のうたごごろ〉の諸形式』 間宮 史子
- 西座理恵著『「面」と民間伝承 鬼の面・肉附き面・酒呑童子』 今井 秀和
- 【新刊紹介】
2024年3月(第47号) ※発行より3年以内のため目次のみ掲載
【第四七回大会講演】
- 民間説話の声と文字 宮古島民間説話の世界から 真下 厚
- 構造と動態 ――『神話論理』から昔話紀へ―― 藤井 貞和
【第七二回日本口承文芸学会シンポジウム 話型論の展望】
- 一義的な話型から多義的な話型へ、平面的な話型から立体的な話型へ
あるいは 「文化接触」としての話型へ 高木 史人
- 国際昔話話型カタログと日本の昔話 加藤 耕義
- 稲田浩二の昔話学の思想
― 発生論的樹木モデルによる話型論の構想 ― 鵜野 祐介 - 中国昔話の話型研究について 立石 展大
【論文】
- テレビコマーシャルに取り込まれた浪曲
――寿屋「浪曲西部劇」にみる振り向かせる声の力―― 真鍋 昌賢 - 鵜沼宿と松尾芭蕉 ―「松尾芭蕉自刻句碑」を基にして― 玉水 洋匡
- 説経と傀儡子の近接性 ―史料と図像からの検討 内藤 久義
- 隠れ蓑笠の所有者について ―隠形の者としての鬼と天狗― 齊藤 竹善
- 津波の語り ―石垣島における「津波と人魚」の生成と変容― 北村 規子
- 北海道アイヌ口承文芸にみるクマ神の処罰と救済 安田 千夏
【研究ノート】
- 瓜子姫の名称 藤井 倫明
【第八二回研究例会 幻の動物をめぐる世間話 ―ツチノコを追って―】
- 幻の動物をめぐる世間話 ―ツチノコを追って― 山川 志典
【第八三回研究例会 危機のフォークロアと〈口承〉文化】
- 趣旨説明 山田 厳子
- 口語られる飢饉 ――山形県真室川町の場合―― 野村 敬子
- 漁労の危機に立ち向かう人びと 川島 秀一
- 危機と「美談」 重信 幸彦
【書評・新刊紹介】
- 中山正典著『農と水の民俗 ―人神信仰と農業用水―』 及川 祥平
- 及川祥平著『心霊スポット考―現代における怪異譚の実態』 飯倉 義之
- 【新刊紹介】